奇談の霊木
船楠
― ふなぐす ―
その昔、住吉神に供えられる水は、蓋井島(ふたおいじま)にあった井戸から、毎日 楠船を使って運んでいました。
奈良時代の天平宝宇年間(757〜764)の宮司 山田息麿は、海の荒れる日に水を供えることができないことを憂いて、神に伺いをたて山田邑(やまだむら 現在地)に井戸を掘って、神水を得るようになりました。
以来、神水を運ぶ必要のなくなった楠船は繋ぎ置かれましたが、不思議にも、その楠船からは根が生え、枝を伸ばして生い茂ったといいいます。
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