引接寺

下関市指定文化財(建築物)

引接寺 三門

 ― いんじょうじ さんもん ―

 昭和58年5月26日 指定

 この三門は、明和6年(1769)長府藩9代藩主 毛利匡満により再建されたものですが、花崗岩四半敷の基壇は、慶長3年(1598)に移築された当時のままであると考えられます。


 他の建物は昭和20年(1945)の空襲で焼失して残っていませんが、本堂の花崗岩の石積基壇の形式から考えると、中国風の影響が強い寺院建築であったと思わます。
 したがって、この三門の大きな4本柱の門や、両側に脇門をつけた珍しい形式も、慶長に再建された三門の形式を受け継いだものと考えられます。



 また、門の内部を二手先の組物を使い、竜を彫り込んだ鏡天井としている点も、大変 優れた三門といえます。

 この龍の彫り物は、左甚五郎の作であるとも伝えられていて、毎夜 動き出しては人を襲ったという伝説も残っています。

 また、他の建物が空襲で焼失したにもかかわらず、この三門だけが焼けずに残ったのは、水神である龍の神威であるともいわれています。

* * *

三門 【さんもん】

 三門とは、本堂に入るのに通らねばならない門、三解脱門さんげだつもん 空・無相・無作)にたとえ、その略からきているとされています。
 「山門」のと書くのは、寺のほとんどが山にあったことから、後にあてられた字です。

 引接寺の門は、特に三つの門を持つことから、「三門」と書かれています。

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