覚苑寺

国指定史跡

長門鋳銭所跡

―ながとちゅうせんじょあと―

 昭和4年12月17日 指定

 鋳銭所(ちゅうせんじょ)とは、奈良・平安時代に銭貨の鋳造をおこなった工房ことです。

 長門鋳銭所は、覚苑寺境内を中心に14,000uの範囲に及んでいて、日本最古の金属貨幣である和同開珎(わどうかいちん)の鋳型が、寛永年間(1624〜44)に発見されていることから、このあたり一帯が鋳銭所跡と見られています。



 これまでに出土した鋳型の破片 12個、ふいご口の破片 4個、坩堝(るつぼ)の破片 3個、和同開珎 1枚は、昭和39年に国の重要文化財に指定され、長府博物館に展示されています。

 和同開珎の鋳銭は、和銅元年(708)の頃から長門国のほか、武蔵(埼玉県)・近江(滋賀県)・河内(大阪府)・播磨(兵庫県)・大宰府(福岡県)の6ヶ所で造られたと記されていますが、それに関係する遺構が確認されたのは、長門国のこの場所だけです。

 長門鋳銭所は、天長2年(825)に廃止され、鋳銭所は周防国(山口市 鋳銭司)に移されました。

●所在 下関市長府安養寺町3-9 覚苑寺境内
●お問合せ 覚苑寺 TEL 0832-45-0649

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 和同開珎 【わどうかいちん / わどうかいほう】

 日本最古の貨銭で、皇幸十二銭の1つです。
 和同元年
(708)から鋳造され、銀銭は翌年廃止されましたが、銅銭は盛んにつくられて、全国に流通しました。
 国外にも出ていたようで、中国大陸の遺跡から出土した例も多くあります。

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